第17回徳洲会肺がん研究会&第15回徳洲会呼吸器部会症例検討会 (開催日:2024/6/22)|徳州新聞 掲載記事
2024年(令和6年)09月02日 │ 徳洲新聞 NO.1456 3面
徳洲会呼吸器部会
徳洲会リアルワールドデータ
活用した研究の推進を積極化
徳洲会各院の呼吸器疾患の診療に携わる呼吸器内科、呼吸器外科、病理診断科の医師ら28人が参加
徳洲会呼吸器部会は、大阪市内で『第17回徳洲会肺がん研究会』兼『第15回徳洲会呼吸器部会症例検討会』を開催した。冒頭、今年から部会長となった日比野真・湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)呼吸器内科部長が挨拶に立ち、同部会に関する歴史を振り返った。
徳洲会では2004年にオンコロジー(腫瘍学)プロジェクトがスタート、その後14年に第1回肺がん研究会、翌15年に呼吸器部会が発足、20年には徳洲会の膨大な臨床データを解析する徳洲会リアルワールドデータ(TREAD)プロジェクトが始動した。同プロジェクトおよび呼吸器部会の担当理事が今年度より大橋壯樹・副理事長となったことも報告。
また日比野部長はTREAD研究のさらなる推進のためにも呼吸器部会が関与するTREAD研究のオーサーシップ(著者資格)の基準を策定することや、さまざまな企業スポンサーが付いた研究、呼吸器部会内での独自研究を推進していきたい考えを示した。定期的なウェブ上でのキャンサーボード(多職種で、がん患者さんの症状や状態、治療方針などを検討する会議)以外に、部会メンバーで研究内容を検討する会を今後、定期的に開催していくことも報告。
続いて名古屋徳洲会総合病院の可児久典・副院長兼呼吸器外科部長を外科パートの座長、宇治徳洲会病院(京都府)の千原佑介・呼吸器内科部長を内科パートの座長とし、突発性血気胸や原発性肺がんおよび転移性肺がん(前立腺がん)、腕神経叢炎、BHD(バート・ホック・デュベ)症候群、肺放線菌症について、グループ各院が実際の症例を挙げ治療法など検討。
さらに、湘南鎌倉総合病院湘南先端医学研究所(神奈川県)の野口雅之がん医療研究部主席研究員が、末梢肺腺がんの最初の変異が、いつどこで発生するかについて、東京大学医学部と共同研究している過程を一部報告した。また、野口研究員、日比野部長、湘南鎌倉病院の深井隆太・呼吸器外科主任部長から、グループのスケールメリットを生かした研究への協力依頼や、データ収集が容易となるようテンプレートを用意し、電子カルテ記入方法を統一する提案もあった。